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田んぼの抑草方法 その5

ふたたび 田んぼの抑草方法について その5

「有機農産物の日本農林規格(有機JAS規格)」(平成12年制定~平成24年最終改定)
の中で、有害動植物の防除について書かれています。

1.耕種的防除
  作目や品種を選んだり、作付時期を調整したりして、有害動植物の繁殖時期からズラしたりして被害を少なくすること。
2.物理的防除
 光、熱、音などを利用したり、紙マルチ、やプラスチックマルチなどを利用して、防除すること。
3.生物的防除
 害虫の天敵を利用するとか、アレロパシーを利用できる植物の導入などを利用して防除すること。

環境に配慮しつつ、いろんな抑草方法を試行錯誤してみるのも米作りの楽しい部分の一つであります。

その中で、田んぼで取れたものを田んぼへ還元して抑草する方法があります。
クサツパイオニアファームでも長年続いている抑草方法です。

米ヌカなどの有機質肥料を利用します。

米ヌカなどの植物性有機質肥料はもちろん、有機栽培の肥料としても使われますが、微生物による分解時に発生する有機酸や土壌表層の酸素不足などで、発芽障害や生育障害を引き起こしたりします。

田植直後に田んぼに散布することで、ある程度育っているイネには影響せず、芽が出始めた雑草には発芽、生育抑制の効果が出ます。

米ヌカの他に、クズ大豆やクズ麦等も一緒に投入することができます。

使う米ヌカは脂分の多いもののほうが良いようです。
粉のまま散布すると、風で散らばったりするので、当社では冬期に押し固めてペレット状にしたものを散布します。

化学肥料や農薬を連用してきた田んぼは微生物が少ない傾向があるようで、米ヌカを散布すると悪臭を放つガスが発生したりします。また、イネの成長にも影響が出てしまいます。のでこの方法は使えないようです。
微生物や乳酸菌などが活躍できるほ場では、有効な方法です。

但し、一時的な酸素不足などがおきますので、コイやフナ、カブトエビなどを利用したの抑草方法は同時にはできないようです。


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クサツパイオニアファーム
http://www.pioneerf.co.jp/
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