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お米検査1回目は胴ワレだらけ

9月17日、当社生産のお米と当社で買取をしているお客様のお米の品質検査がありました。(コシヒカリとキヌヒカリ)

玄米の状態によって1等から3等、等外などの等級がつきます。


今年のお米の収穫は8月27日より。

当社周辺では早くに収穫が行われたお米でも、かなりのお米が胴割れ粒の割合が多くて2等となってしまいました。


玄米のままだと、お米に亀裂が入っているだけで済むけれど、
精米すると割れてしまうお米が胴割れ粒として判定されます。
この割合が多いと当然等級が下がります。

(お米が割れちゃうとご飯が上手に炊けないでしょう?
お米の検査は「白米で食べる」ことを前提に等級付けされているようです。)



なぜ胴割れがおこるのでしょうか?


収穫適期に刈取りを行ったお米でも、出穂から10日程度の最高気温が高いと田んぼに立っている間に胴割れが起こる割合が多くなるそうです。

今年のコシヒカリの出穂は7月20日頃から始まりました。
近畿地方で梅雨が開けたのも7月20日。(暦では7月23日が「大暑」です。)
「梅雨明け10日」っていう言葉は「梅雨が開けた後10日は暑い」って言う意味らしく、当社周辺でも梅雨上げ後10日の最高気温は平均31.6℃。7月26日は35.4℃にもなりました。8月2日は37.5℃まで上がっています。…やっぱり暑かったんですね。


また、収穫までの排水などにより地温があがった場合もなるようですね。

収穫適期を過ぎて収穫した場合(いわゆる「刈遅れ」)も胴割れ粒が多くなります。


お米がしっかり稔るには日光が必要ですが、
お米の水分の出入りが激しいと、お米として固くなった部分で膨張、収縮のギャップに耐えきれず胴割れが発生するそうです。
>>水稲の胴割粒対策について(栃木県農政部)



乾燥機で乾燥する際、急激な乾燥によっても起こるようですが、クサツパイオニアファームでは充分に送風を行ってから火を入れますので、あまり起こりません。

「田んぼには水を張っているから、乾燥の時に割れる」と言われる方がいらっしゃいますが、収穫されて当社に搬入される頃にはすでに割れていると思われます。
収穫の際に数粒もみをむいて、明るいところで透かしてみると、割れているかどうかすぐにわかります。
検査員さんが使う「米粒透視器」を使うと肉眼で見るよりもっとたくさん割れているのが見えたりします。(@_@)


近年の夏の暑すぎる気温に対応するには、植える品種を変えるか、田植日をかなりズラすしかないのでしょうか。
コシヒカリ、美味しいんだけどなぁ…。


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